果たしてどっちを買うべきなのか・・・
多くの選択肢があるミラーレス。
今からフルサイズミラーレスを始める人の一台目はどちらのカメラが良いのか
この二つの性能を比較しながら僕のオススメを紹介していこうと思います。
一台目のカメラ購入の参考になれば嬉しいです。
この記事の一部の画像は以下より引用させていただいております。
https://www.sony.jp/
性能比較
α7Ⅳ | α7C | |
---|---|---|
カメラ有効画素数 | 約3300万画素 | 約2420万画素 |
4K撮影での記録可能フレームレート | 60p(スーパー35mmに固定) | 30p |
撮影モード(色情報 色深度) | 4:2:2 10bit | 4:2:0 8bit |
ピクチャーエフェクト | - | 8種類: トイカメラ 、ポップカラー、ポスタリゼーション、レトロフォト、ソフトハイキー、パートカラー、ハイコントラストモノクロ、リッチトーンモノクロ |
クリエイティブスタイル | - | スタンダード、ビビッド、ニュートラル、クリア、ディープ、ライト、ポートレート、風景、夕景、夜景、紅葉、白黒、セピア、スタイルボックス (1-6) |
クリエイティブルック | ST, PT, NT, VV, VV2, FL, IN, SH, BW, SE, カスタムルック1-6 | - |
電子式ビューファインダー | 3686 400 ドット | 2,359,296 ドット |
液晶モニター | 1036 800ドット | 921,600ドット |
価格(SONYストア価格) | 328,900 円(税込) | 229,900 円(税込) |
画質はどちらも十分
α7Ⅳ | α7C | |
有効画素数 | 約3300万画素 | 約2420万画素 |
両機には約1000万画素の違いがあります。
ですが、2420万画素もあれば普段使いならまず問題ないでしょう。
実際、僕が普段使っているα7SⅢはたった1210万画素しかないのですが全然困っていません。
トリミング耐性が低いので、切り取りをしたいときにたまに困る程度です。
今でも高い人気を誇るα7Ⅲも有効約2420万画素なので全く問題ありませんね。
また、画素は高ければ高いほど良いというわけではなく、以下のようなデメリットもあります。
- 高画素になると高感度撮影の時にノイズが入りやすくなる。
- ダイナミックレンジが狭くなる
- 一枚のデータが重く、PCの要求スペックが高くなる
なので、α7Cの2420万画素というのはかなりバランスのいい画素数だと僕は思います。
大きな違いは動画性能
α7Ⅳ | α7C | |
---|---|---|
4K撮影での記録可能フレームレート | 60p(スーパー35mmに固定) | 30p |
撮影モード(色情報 色深度) | 4:2:2 10bit | 4:2:0 8bit |
動画性能は明確な差があります。
ですが、結論から言うと普通に動画を撮る分には両機とも問題ないと言えるでしょう。
まとめると
- α7Cは4Kスローモーションが撮れない
- α7Ⅳの方が色の情報量が多く、諧調が豊か
少し詳しく説明していきます。
フレームレートの違い
α7Cは4K30p記録までしか対応していません。
30p記録だと編集で2倍スローにすると15pになってしまいます。
動画を作成するときは基本的には29.97fps(30fps)ベースで作ることが多いので、15pだとフレームが足りず明らかにガタついてしまいます。
ポイント
- 因みにフルHDだと120pまで記録できます。
では、α7Ⅳは4Kスローモーション撮影し放題かと言われるとそうでもありません。
60pで滑らかな2倍スローは可能になるのですが、
4K60p撮影の際は画角がかなりクロップされてしまいます。
どちらにせよ「条件付き」と言うわけですね。
「スローモーションも多用した動画を作りたい!」という人はα7SⅢがオススメです。
α7SⅢのサブ機にα7Ⅳは良いのかどうかを考える
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(4:2:0, 8bit)と(4:2:2, 10bit)の違い
4:2:0/4:2:2 : 輝度や色の情報の圧縮方法
8bit/10bit : 色の諧調表現の段数
(4:2:0)や(4:2:2)は、主にカラーグレーディングという色乗せ作業の際に影響が出てきます。
10bit(約10億7374万色)と8bit(約1677万色)では色の情報量が桁違いです。
ですが、この数字のインパクトほど深刻な差はないので安心してください。
加えて、4:2:2 10bitを編集するにはそれなりにパワフルなPCが必要となってきます。
動画をがっつり極めるぞ!という人以外は気にしなくても良い内容だと思います。
(4:2:0, 8bit)と(4:2:2, 10bit)については、仕組みが少しややこしくなっています。
以下の記事で詳しく解説しているので、興味のある方は是非見てみてください。
カメラでよく見かける(4:2:2 10bit)って何?わかりやすく解説
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コンパクトなのは圧倒的にα7C
α7Cは頭の三角が無く、かなりコンパクトです。
小型軽量はやっぱり大正義だと思います。
ただし、グリップはα7Ⅳよりも浅いので大きいレンズを付けたときの安定性は劣ります。
ですが、個人的な感想だとα7Ⅳは結構大きいです。
(α7SⅢとα7Ⅳのボディはほぼ同じデザイン)
普段持ち運ぶならα7Cの方が断然スマートだと思います。
加えて、フロントダイヤルの有無も気になるポイントです。
どうしても2ダイヤル操作がしたい人はα7Ⅳ一択ですね。
まとめると
- コンパクトさを取るならα7C
- 操作の快適さを取るならα7Ⅳ
- 大きなレンズを付けるならα7Ⅳ
結局どちらが良いの?
気軽に持ち歩く普段使いの人はα7C
こんな人におすすめ
- 手軽に高品質な写真・動画を撮りたい人
- 携帯性を重視したい人
- 出費を抑えたい人
α7Cは、コンパクトなボディにバランスのいい性能が詰め込まれています。
写真も動画も卒なくこなせて持ち運びもしやすいので、一台目にはうってつけだと言えると思います。
無理してハイエンドモデルを買うなら、その差額を良いレンズに回した方が有益でしょう。
ボディの差よりもレンズの差の方がアウトプットの違いは大きいです。
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今後本気で取り組みたい人はα7Ⅳ
こんな人におすすめ
- 動画も写真も本気で取り組むぞ!と言う人
- 予算に余裕がある人
一台目から「動画も写真も本気で取り組むぞ!」という人はα7Ⅳをお勧めします。
写真も動画も高い水準の性能を持っているので、当分はこれ一台で戦えるはずです。
αシリーズには、画質特化のRシリーズや動画特化のSシリーズなどがラインナップされているので、
本気で取り組みたい分野がはっきりしてきたら、追加で購入するのも良いと思いますよ。
まとめ
書き始めは「α7Ⅳかな?」と思いながら記事を書いていたのですが、比較しているうちにオススメはα7Cへと変わりました。
α7Cのバランスが良いのは勿論なのですが、α7Ⅳがオーバースペック気味だと感じました。
α7Cの価格も決して安くはありませんが、一台目としては非常に良い選択肢だと思います。
そこに、40mm F2.5などを合わせて買うのが、ファーストセットとしてはバランスが取れているのではないでしょうか。
これからαシリーズの購入を検討されている方にとって、何かの参考になれば嬉しいです。
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