一言、これは素晴らしいイヤホン。
遂に発売した。
SONYの最新フラッグシップワイヤレスイヤホン『WF-1000XM4』
フラッグシップイヤホンは発売のたびに買っているのだが今回はいつもより楽しみにしていた。
なぜなら、α7ⅢやXBAシリーズなどもそうだがSONYは3代目の製品の完成度が非常に高いからだ。
結論から先に言うと、前機種の弱点をことごとく克服した最高のワイヤレスイヤホンだ。
先代のWF-1000XM3やXBA-N3と比較しながら紹介していこうと思う。
今回はいつもより情報が多いので少し長めの記事となっているがお付き合いいただきたい。
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WF-1000XM4とは
開封
まず、パッケージが特徴的だ。
環境に配慮されていて、プラスチックを一切使用せずサトウキビや竹、リサイクル紙由来のオリジナルブレンドの再生紙が使用されている。
フラッグシップモデルでここまでエコ感の溢れるパッケージは見たことがない。さすがSONYだ。
箱を捨てられない人でもこれだと捨てれるのではないだろうか?
因みに僕は捨てない予定だ。
ビリリと開けるタイプ

新型のイヤーピースが3サイズ入っている
プラスチック素材を一切使っていない徹底ぶり
フラッグシップモデルから思い切ったことをしていくSONY、さすがだと思う。
外観
M3から大幅にデザインが変更された。
新型はかなりコロンとしていてダルマのようなデザイン
つかみやすい部分が無いのに加え、磁力が強くなっている。
ちょっと落としたくらいでは飛び出さない安心感はある。
ただし、それなりに取り出しにくい
気を付けないと落としてしまうので注意が必要だ
特徴的な金の筒は外音を取り入れるフィードフォワードマイクだ。充電ケースはかなりコンパクト
仕様
ドライバーユニット | 6 mm | |
---|---|---|
質量 | 約7.3 g x2 | |
充電時間 | 約1.5時間 | |
電池持続時間(連続音声再生時間) | 最大8時間(NCオン) / 最大12時間(NCオフ) | |
電池持続時間(連続通話時間) | 最大5.5時間(NCオン) / 最大6.0時間(NCオフ) | |
対応Bluetoothプロファイル | A2DP, AVRCP, HFP, HSP | |
対応コーデック | SBC, AAC, LDAC |
WF-1000XM3との比較
デザイン
デザインは好き嫌いが分かれるが、個人的には可もなく不可もなくといったデザインだ。
とはいえAppleのAirPodsに比べるとSONYらしくて良いデザインだと思う。
先代よりもスマートさは減ったかもしれないが、最近はこのようなコロンとした形が主流なのでかなり完成された形なのかもしれない。
しかし丸みを帯びた分、落としそうな気がしてならないデザインではある。
ケースのサイズは雲泥の差だ。
40%も小さくなっている。
付け心地

参考:SONY
付け心地は新型の方が断然好みだ。
耳にしっかりフィットしてくれる。
少し走ったくらいでは落ちなさそうだ。

低反発のクッションのようだ
そして新型のノイズアイソレーションイヤーピースがとてもいい。
遮音性が高く、耳から落ちそうな感覚もない。
SONYのイヤーピースは色々試したが、最も遮音性が高いと思う。
これまでは付属のイヤーピースが好みではなく、JVCのスパイラルドット++をつけていたのだが純正に変えることにした
音質
低音が格段に良くなったと感じる。
Billie Eilishのbad guyのような低音が目立つ曲を聴くとよくわかる。
M3ではビリビリ割れたように聞こえる低音も芯がしっかり通った重低音をしっかり響かせてくれる。
以前はイコライザーで低音を強調していたのだが、調整なしでも十分だと感じた。
高音に関しては素人の僕にはそこまで差を感じなかったのだが、多少伸びが良くなっているような気がする。
また、新たにLDACを再生できるようになったのだが、これが半端なく良いらしい。
残念なことに僕はLDACを再生できる環境を持っていないので評価できなくて残念だ。
しかし、他のレビューを見る限り相当高いレベルの音質のよう。
もし再生できる人はこれだけで買いなのではないだろうか?
ノイズキャンセリング(NC) & アンビエントサウンド
レベル上がりすぎ・・
NCの効きは比べものにならない。
新型イヤーピースのフィットとノイズキャンセリングの合わせ技で、怖いくらい周りの音を遮音してくれる。
音質に関してもNCによる効果なのではないかと思ってしまう。
進化しすぎだ。
アンビエントサウンドはあまり使わないがこれも圧倒的だ。
多少デジタル感は残るが、外音がかなりクリアに聞こえる。
M3の時は使おうとも思わなかったのだが、これなら何も問題なく使えるだろう。
すごい・・
その他比較
WF-1000XM4 | WF-1000XM3 | ||
ドライバーユニット | 6 mm | 6 mm | |
質量 | 約7.3 g x2 | 約8.5 g×2 | |
充電時間 | 約1.5時間 | 約1.5時間 | |
電池持続時間(連続音声再生時間) | 最大8時間(NCオン) / 最大12時間(NCオフ) | 最大6時間(NCオン)/最大8時間(NCオフ) | |
電池持続時間(連続通話時間) | 最大5.5時間(NCオン) / 最大6.0時間(NCオフ) | 最大4時間(NCオン)/最大4.5時間(NCオフ) | |
対応Bluetoothプロファイル | A2DP, AVRCP, HFP, HSP | A2DP, AVRCP, HFP, HSP | |
対応コーデック | SBC, AAC, LDAC | SBC, AAC | |
充電ケースのバッテリーライフ | 16h(2回分) | 18h(3回分) |
連続使用時間は上がってるのに重量は軽くなっている。
しかも対応コーデックにLDACが追加されている。
ただし、ケースに充電できる容量が減っており、18h→16hとなっている。
これはケースを小さくしたためだろう
↓こちらはWF-1000XM3
XBA-N3との比較
XBA-N3は有線イヤホンなので音質の比較だけにしようと思う。
どちらもあまりにレベルが高く、素人の感想レベルなのだが許してほしい。
低音はXBA-N3の方が一歩先の空気感まで再現されていると感じた。
XM4よりも頭の中心まで低音がズンッと入ってくる感じがする。
また、XBA-N3の方が全体的に音が鮮明でクリアだと感じた。
聴き比べるとXM4はほんの少しだけ極薄のフィルム越しに聴いているような気がした。
XBA-N3は本当に癖がなくどこまでも優等生だった。
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良かったとこ、悪かったとこ
良いところ
- 耳につけたときのフィット感が高い
- ノイズキャンセリングの性能が非常に高い
- ケースがとてもコンパクトになった
- ワイヤレス充電対応
全てにおいて進化している
付け心地と強力なノイズキャンセリングのおかげで没入感は全くの別物
そしてワイヤレス充電対応したケースは小型化&塗装の改善によりほぼ理想形となった。
特にケースに関してはWF-1000XM3からの進化が凄まじい。
悪かったところ
- 塗装が艶消しなので、皮脂汚れが目立つ
- エッジの無いデザインなので落としやすい
塗装に関しての問題が次はイヤホン本体に出てきた。
かなりサラサラの艶消し塗装なので、隙間に入り込み汚れがそれなりに目立つ。
それに加え、エッジの無いデザインなので余計に落としやすい
取り外しの時は注意が必要
まとめ
SONYはまた素晴らしいイヤホンを作ってくれた
WF-1000XM3の時は「まぁワイヤレスイヤホンならこれくらいか」と思ったのだが、今回は明らかに良いと感じた。
これ以上何が進化するのだろうか、と思えるレベルまで来た気がする
コロナの影響でワイヤレスイヤホンを使う場面が減ってしまったのだが、これを使うために外に出たくなる、それくらい良いイヤホンだ。
むしろ家の中でも使いたくなるイヤホンだろう。
2022年になって価格もだいぶ落ち着いてきた
当分はトップを走り続けるワイヤレスイヤホンだと思うので、是非オススメしたい
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