まごうことなき、神レンズの一本
SONY『70-200mm F2.8 GM OSS II(SEL70200GM2)』がようやく届きました。
半年待ちの予定だったのですが、3ヶ月で届いたので驚きです。
使った感想や性能を作例ありで詳しくレビューしていきたいと思います。
作例や気づいた点などは随時追加していきます。
70-200mm F2.8 GM OSS IIの納期について
ココがポイント
納期は大体3ヶ月~5ヶ月(2022年11月時点)
このレンズは今もまだ人気のようです。
ですのでまずは納期について。
何かの参考になれば嬉しいです。
私は2022年11月29日に注文して、2023年2月25日に届きました。
当初は約5ヶ月と言われていたのですが、3ヶ月で到着。
早く届く可能性はありますが、念のため5ヶ月近く見積もった方が良さそうですね。
偶然在庫があればラッキーでしょう。
70-200mm F2.8 GM OSS II(SEL70200GM2)はどんなレンズ?
進化したポイント
- FE 70-200mm F2.8 GM OSSの二世代目
- 同じサイズで約29%軽量化
- AFは最大約4倍高速化
- インナーフォーカス
- 絞りリングやスイッチ類が追加
- 最大撮影倍率0.3倍の高い近接能力
FE 70-200mm F2.8 GM OSSの二世代目
6年ぶりのリニューアルです。
一世代目と同じサイズで約29%軽量化
しかもインナーズームのままです。
AFは最大約4倍高速化されています。
絞りリングやスイッチ類も追加され、まさに全方面でパワーアップされました。
70-200mm F2.8 GM OSS IIの仕様
焦点距離(mm) | 70-200 | |
---|---|---|
開放絞り (F値) | 2.8 | |
最小絞り (F値) | 22 | |
絞り羽根 (枚) | 11 | |
最短撮影距離 (m) | 0.4-0.82 | |
最大撮影倍率 (倍) | 0.3 | |
フィルター径 (mm) | 77 | |
手ブレ補正 | レンズ内手ブレ補正方式 | |
テレコンバーター (1.4x) | SEL14TC | |
テレコンバーター (2.0x) | SEL20TC | |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 88 x 200 | |
質量 約 (g) | 1045 (三脚座別) |
70-200mm F2.8 GM OSS IIを購入した3つの理由
買った理由
- 135mm~200mmの明るいレンズの選択肢はほぼ無い
- 比較的新しいレンズ
- 手振れ補正が付いている
実は、135~200mmの間の明るいレンズの選択肢はほぼありません。
他の選択肢はTAMRON 70-180mm F/2.8 Di III VXDでしょう。
ですがこちらは手振れ補正を搭載していません。
望遠では手振れ補正はかなり重要です。
さらに、70-200mm F2.8 GM OSS IIの発売日は2021年11月26日と比較的新しいレンズです。
当分は第一線を走り続けるレンズなのでこのタイミングで購入しました。
セット内容&外観を見ていきます。
では、まずは内容物と外観から詳しく見ていきましょう。
セット内容
セット内容
- レンズ本体
- レンズフード
- キャリングケース
- キャリングケース用ストラップ
- 保証書
- 取扱説明書など一式
外観を詳しく見ていきます
GMマークが左右両方に付いているんですね。
外装はエンジニアリングプラスチックです。
フードをつけるとこんな感じです。
一気に大きく見えますね。
三脚座は脚の部分のみ取り外し可能。
取り外しても1/4インチネジを取り付けることができます。
三脚座は金属製
フードはALC-SH167
スライド式のウィンドウが設けられており、フィルター類へのアクセスが可能です。
スイッチ類はかなり豊富で必要十分
必要なスイッチは全て揃っています。
初期モデルには無かった「フルタイムDMF」「アイリスロック」「手ブレ補正モードのMODE3」の3つが新たに追加されました。
- フォーカスホールドボタン
- フォーカスモードスイッチ
- フルタイムDMFスイッチ
- フォーカスレンジリミッター
- 手ブレ補正スイッチ
- 手ブレ補正モードスイッチ
- アイリスロックスイッチ
- 絞りリングクリック切り換えスイッチ(レンズ右側面)
フルタイムDMFスイッチ | AF-Cモードで使っているとき、フォーカスリングを回転させるとマニュアルフォーカス操作が可能。 |
手ブレ補正モードスイッチ | MODE1: 通常の手ブレ補正 |
IRIS LOCK(アイリスロックスイッチ) | 不用意に絞り値が変わってしまわないように、絞りリングのF22とAの間の行き来をロック。 |
強靭なナイロン製の専用ポーチ
ケースにちょうど入るサイズです。
フードを外さないと入りません。
ゴム製のリングも歪みが無くて良かったです
フォーカスリングとズームリングはゴム製です。
ここが製品ばらつきで歪んだ個体があるのですが、今回買ったレンズは綺麗で安心しました。
因みに35mmF1.4GMは写真のように歪んでおります。
問い合わせたところ、個体差なのでどうしようもできないようです。
こればかりは運なので毎回心配してしまいます。
カメラに取り付けるとこんな感じ
取り付けるとこんな感じです。
フード無しだとコンパクトなのですが、フードをつけるとかなり大きく見えます。
【おまけ】保護フィルターはΦ77mm
フィルター径は77mmです。
私は純正のVF-77MPAMを購入しましたが、サードパーティ製でも問題ありません。
70-200mm F2.8 GM OSS II(SEL70200GM2)の作例
せっかくなので作例をいくつか。
何かの参考になれば嬉しいです。
まだ使用回数が少ないので、随時作例は更新していく予定でございます。
ボケ感はGMレンズにふさわしい美しさだと思います。
ですが、GM単焦点に比べると少し硬さが残る印象
オートフォーカスの速さは目を見張るものがあります。
偶然飛んできた鳥でも瞬時に合わせられます。
私は鳥を撮るのが初めてだったのですが、爆速AFのおかげで楽に撮れました。
最大撮影倍率は0.3倍
ハーフマクロとまではいきませんが、かなり寄れるのも良いところ
かなり汎用性が高いですね。
70-200mm F2.8 GM OSS IIの良いところ
AFが尋常じゃなく高速
4基のXDリニアモーター搭載のAFは驚くほど速いです。
今まで使ったレンズの中で間違いなく最速だと思います。
スポーツや動物などの動体撮影で非常に有効ですね。
想像以上に軽量、しかもインナーフォーカス
大幅な軽量化に加え、三脚座の真上あたりに重心があるので見た目以上に軽量です。
しかもインナーフォーカスなので全長も変わらないのが最高です。
このクラスのレンズにしては、非常に取り回しがしやすいのは良いポイントですね。
手持ち、三脚に関わらず快適な操作が可能なレンズと言えるでしょう。
最短撮影距離40cmでかなり寄れる
ワイド端(70mm)の最短撮影距離は40cmなのでかなり寄れます。
最大撮影倍率は0.3倍なので、ハーフマクロまではいきませんが、少しクロップすればマクロっぽい写真が撮れます。
望遠ズームでここまで寄れるのすごくないですか?
豆知識
因みにFE 24-70mm F2.8 GM IIのテレ端(70mm)の最短撮影距離は30cm。
すごいですね。
70-200mm F2.8 GM OSS IIの気になるところ
かなり完成度の高いレンズですが、それでも気になるところはいくつかあります。
詳しく紹介していきましょう。
スイッチ類が小さく固いので操作性が良くない
スイッチが小さく、かなり固いです。
AF切り替えなどはよく使うので少し煩わしいですね。
開放付近でのボケは少し騒がしく二線ボケが気になる
開放で撮ると条件によって二線ボケが発生しやすいです。
少々騒がしくなりがちですね。
ズームレンズなので多少は仕方ないでしょう。
一方で前ボケはとても柔らかく滑らかなボケが出ます。
やはり、ボケ感は単焦点には一歩及ばないといった印象ですね。
GMレンズだからと言って、単焦点ほどの期待は禁物です。
フォーカスリングはかなり軽いので好みが分かれる
フォーカスリングはかなり軽いです。
持ってるレンズの中で最も軽く、かなりスカスカした回し心地です。
動画ユーザーも意識した重さなのだと思いますが、好みが分かれるでしょう。
私はもう少し重い方が好みでした。
逆光耐性はそこまで強くない印象
逆光耐性はそこまで高くない印象です。
特に、条件が揃うとフレアががっつりでることもしばしば。
強い光源に向けるとゴーストも出ます。
特に逆光時のフレアは注意したいですね。
『作例レビュー SONY 70-200mm F2.8 GM OSS IIは次世代の神レンズ』まとめ
70-200mm F2.8 GM OSS IIはいかがだったでしょうか。
かなり高額なレンズですが、ほぼ一択なレンズなので買って後悔はしないレンズだと思います。
70mm~200mmの間の単焦点は非常に少ないので、望遠域を撮れる明るいレンズとしては現状最高性能と言えるでしょう。
使い道が決まっていて金額で悩んでいるのであれば是非購入をおすすめしたいです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。