在宅ワークに最適な高音質有線イヤホン。
ただし互換ケーブルはオススメできない
最近では、街中で有線イヤホンをつけている人をほとんど見かけなくなった。
僕もワイヤレスイヤホンを長らく愛用しているのだが、わけあって2016年10月に発売した『XBA-N3』と『マイク付き互換ケーブル』を購入した。
なぜ5年も前の機種を今更買ったのか、
今回はその理由と使ったレビューをしていきたいと思う。
こんな人におすすめ
・長く使えるイヤホンが欲しい
・編集も音楽鑑賞も一つでのイヤホンでしたい
おすすめできない人
・WEB会議で快適に通話したい
注意ポイント
『XBA-N3』と『XBA-N3BP』はケーブルが異なるので注意が必要
XBA-N3と最新のWF-1000XM4を比較した記事もあるので是非見てほしい。
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2023年でも最強ワイヤレスイヤホン。WF-1000XM4を詳しく比較レビュー
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XBA-N3とは
『XBA-N3』は2016年10月に発売したSONYのハイエンド有線イヤホン
BA(バランスドアーマチュア)ドライバーと9mmダイナミックドライバーの両方を搭載
解像度の高い高音域再生と低音域から中音域にかけての理想的なバランスを達成している。
ドライバーをハイブリッドにすると、イヤホンが大型化されがちなのだが、
計算されたパーツ配置により高音質と高い装着性を両立している。
外観
ハイエンドイヤホンなのにかなり小さい
真鍮の音導管がめちゃくちゃカッコいい
ちらりと覗いて良いアクセントになっている
印刷が剥がれそうで怖い
後ろの膨らんでいる部分に9mmダイナミックドライバーが入っている
今までは横向きに設置されている場合がほとんどだったが、耳に対して水平を向くようになっている
今更買った理由
WEB会議用に
ケーブルを交換してXBA-N3をマイク付きイヤホンにしたい
コロナで在宅中心となってから、WEB会議を多くするようになった。
その時に、疲れるヘッドホンではなくイヤホンが欲しかった。
しかし最近はハイエンドになればなるほどマイク付きケーブルが減っている。XBA-N3もその一つ。
そのためにサードパーティ製のマイク付きケーブルを購入したわけだ。
音質を求めてるのに純正じゃないのは本末転倒だが、そこはとりあえず買ってみたい気持ちで購入した。
関連
2022年7月現在、WEB会議は『Logitech BRIO』を使用するようになったので、
マイク付きケーブルは使用しなくなった。
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視聴&編集用イヤホンとして
家での使用は高音質な有線イヤホンが良い
僕は家ではワイヤレスイヤホンは使わない。
編集作業中はずっとつけているので瞬く間に電池が無くなってしまい非常に不便なのだ。
一応ヘッドホンも持ってはいるが、長時間は頭が疲れてくる。
そして、せっかく音楽を聴くならできるだけ良い音を追求したい。
PCやiPhoneに直差しというありふれた使い方だが、やはりイヤホンの違いは大きいと思う。
今までXBAシリーズばかり使ってきたので特に何も考えずXBA-N3を選択した。
XBA-N3は有線イヤホンの一つの完成形
この価格帯のイヤホンでは、当分は最上級で居続けられる実力
SONYはここ5年以上、XBAシリーズの後継機を出していない
最近はモニター用やワイヤレスなどに注力しているようだ。
ではXBAシリーズの進化は終わったのかというと、そうではないと思う。
今まで10年近くXBAシリーズばかり使ってきた僕は、先代のXBA-Aシリーズで既にかなり高いレベルで仕上がったと感じていた。
そこで得た技術を凝縮してN3、N1が開発されたと思っている。
そして発売から5年以上たった今もオススメイヤホンとして上位にちらほら見かける。
つまりXBA-N3は有線イヤホンの一つの完成形と言えるのだと思う。
他のハイエンドマイクとの比較
使った感想を、過去機種や最新機種と比較していこうと思う
以下の記事では最新のWF-X1000M4との比較レビューをしているので是非見てほしい
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WF-1000XM3との比較
さすが有線イヤホンと言える音質の違い
2020年頃に発売したWF-1000XM3と比べても音の解像感はXBA-N3の方が一枚上手
僕の素人耳では、聴こえない音が聴こえてくるとまではいかないが、ボーカルや各楽器の音はシャープに頭に響いてくる感じがした。
聴き比べると、WF-1000XM3はまだ「耳元で音が鳴っている感覚」がある。
XBA-A3との比較(記憶)

参考:https://www.sony.jp/
パワフルさはA3、バランスはN3
僕はついこの間までXBA-A3を愛用していた。
個人的にはかなりの名作だったと今でも思っている。
正直言って、半端なく良いイヤホンだった
しかし、耳にかけるタイプを家で使うのはどうしても煩わしくて手放してしまったのだ。悔しい
記憶を頼りにした比較なので参考になるかわからないが、何かのヒントになれば嬉しい。
ドライバーが大きい分、低音の沈み込みやパワフルさはXBA-A3の方が深く心地よかった。
しかし、音の解像感や高音~中音のバランスの良さはXBA-N3だろう。N3はオールマイティな優等生らしいイヤホンだと感じる。
マイク付き互換ケーブルはイマイチ
パッと見は純正に非常に近い見た目

左が純正
サードパーティ製は端子が奥まっていて、装着すると少しゆるい

右が純正。似せてはいるがよく見ると違う
マイクを使ってWEB会議はおまけ程度に考えた方がよさそう
まず初めに、これは純正品ではない
どこかのブログでは『SONY純正』と紹介されていた。
しかし、価格があまりにも安いので期待はしていなかったがやはり純正ではなかった。
ケーブルはというと、接続部が深すぎてカチッとしっかり接続されない。
音は聞こえるし、純正とそこまで違いはないと感じた。
しかし、耳から外す際にケーブルが外れるレベルでゆるゆるだったので交換してもらった。
交換された製品はゆるゆるではなかったが、それでも純正品よりも取り付けが甘い。
それ以外は問題なく使えているが自己責任で使うしかなさそう。
リーズナブルなことだけが救い。
マイクの性能は可もなく不可もなくといった感想
Teamsで使用してみたが、一応問題なく使えた。
ただし、相手に伝わる音量が少し小さいので注意が必要
音量の調節である程度聞き取りやすくはできるが、快適とまではいかなかった。
結局、マイク付きのWEBカメラを後から購入した。
こちらは半端なく快適。
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まとめ
ワイヤレス慣れしてしまった人にこそおすすめのハイエンドイヤホン
家で聴くときくらいは良い音を・・と考えている人には是非お勧めしたい。
AirPodsのようなワイヤレスで聴いた後に聴くと違いに驚くのではないだろうか。
今まで10年近くXBAシリーズを愛用しているのでひいき目な部分もあるかもしれないが、非常に高いレベルでまとまった万人受けするイヤホンだと感じた。
3万円は安くはないが、スマホ並みに毎日使うものとなっている今の時代を考えると費用対効果は大きいと思う。
ただし、WEB会議だけでしか使わない人は3万円はさすがに勿体ない。
マイクの性能もおまけ程度に考えた方がよさそうだ。
リケーブルすることで音質の変化も楽しめるし、長い期間愛用していこうと思う。
もしまたXBAシリーズが出るならすぐに買いたい。
個人的には大型ドライバー搭載型が復活してくれると嬉しい。
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