皆さんこんにちは。THOMSON.です。
デザイナーになりたいけど、どんな素質や能力が必要なのだろう。
そんな悩みを持つ人に、現役のプロダクトデザイナーとして毎日働いている僕なりの考えを紹介したいと思います。
今回は特に大切な大きな3つを紹介します。
意外とそれほど難しくないかも!と思える内容だと思うので、興味のある方は是非覗いていってみてください。
平面系のデザイナーにも通ずる内容だと思うので、グラフィックやUIデザイナーも是非どうぞ。
デザイナーに必要な3つの素質
観察力(インプットする力)
なぜ観察力が大切なのかというと、デザインは基本的には「人の生活を豊かにする為の行為」だからです。
よく勘違いされやすいのが、見た目をおしゃれにする職業だと思われがちですが大きな間違いです。
いまだに日本ではこう思われている傾向が強く感じます。
デザインをもって、人が「これすごく使いやすい!」「この広告のお店行ってみたい!」と思えるようなものを作ることがデザインなので、そう感じさせる為にははどうしたらいいのか、という疑問を常に持ちながら生活する癖をつける必要があるのです。
僕はプロダクトデザイナーなので物への執着が強いです。
例えばカメラならグリップの握りやすさや素材、なぜそれが握りやすいのかなどを無意識に見て頭の片隅に無意識に入れるようにしています。
そして反対に、使い心地の悪い物もしっかり覚えておき、こうなってはいけないという例も覚えておきます。
平面系の人なら駅の大きな広告やパッケージのレイアウトの構図や配色などをたくさん観察すると良いかもしれませんね。
そしてそれに抱く印象の要因は何なのかをよく考えることが観察です。
コミュニケーション能力
よく「コミュニケーション能力が一番大事」なんて言ったりしますがあながち嘘ではないです。
僕の場合はインハウスデザイナーなので、企画担当やエンジニアや製造担当の方と協力して製品に仕上げていく必要があります。
この過程で、自分のデザインの魅力を120%全力で伝えないと意外と響かないものなのです。
お互い譲歩しつつ円滑なコミュニケーション能力が必須となってきます。
「いやいや!このデザインだったら売れるでしょう!」なんて言ってもまず思い通りにはいきません。
フリーランスでクライアントが相手の場合はなおさらですよね。怒らせるわけにはいきませんし、良いアウトプットも期待されています。
どんな時も、目指すは「素晴らしい製品」なので、それを達成するための仲間だと思って熱意を持って接すると相手も頑張ってみよう!という気持ちになるはずです。
周りに活気を与えつつ自分のデザインを実現させるコミュニケーション能力がある人材はいつでも重宝されますよ!
クリエイトが好き
ここで間違ってはいけないのが、クリエイト=自己表現ではなく、ものづくりが好きかどうかです。
なぜものづくりが好きな必要があるかというと「プロの現場は制限が大量にあるから」です。
その制限の中で最大限のデザインをすることを楽しめる人、つまりものづくりの過程も楽しめる人じゃないときっと嫌になってしまいますよね。
プロダクトにしろグラフィックやUIにしろ、何か新しい物を生み出すこと自体が好きであることがとても大切なのです。
絵を描いていると時間を忘れていたり、段ボールや木材を使って自分のアイデアを形にするのが楽しい、人生でこのような経験がある方はものづくりがきっと好きなのでしょう。
ちなみに僕は中学生の時に『防水性能が高く、角折れのしないブックカバー』などを厚紙やプラ板を使って試行錯誤しながら作っていました。まずはそんなレベルでいいのです。
逆に、とにかく自己表現が好きな人は注意が必要です。
デザインは制限が付きまとうので、自分の思い通りのデザインは中々できないのです。
まとめ
デザイナーに必要な素質、いかがだったでしょうか?
デザイナーはセンス!みたいなイメージもあります。
もちろんセンスはとても大切ですが、センスや感性なんてものは今回の3つの素質の土台があってようやく活きてくるものです。
最近ではUXデザインなどの新しいデザイン分野が広がってきているので、これだけの要素にとどまらない場合があるしれませんが、何かのヒントになれば嬉しいです。
このようなデザインにまつわる情報をこれからも書いていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします♪
▼U-NEXT月額利用料金
2,189円(税込み)