『LinkBuds』と『LinkBuds S』
名前は似ていますが、実はかなり異なるイヤホン。
単なる新型ではないのです。
ではどこが違うのか、音質や付け心地、仕様などを詳しく解説していこうと思います。
最後に私の個人的な感想も紹介しています。
気になる方は是非見てみてくださいね。
どちらを買うか検討中の人の参考になれば嬉しいです。
この記事をまとめると
- 開放感重視なら『LinkBuds』
- 装着感・音質重視なら『LinkBuds S』
- ノイズキャンセリングが欲しければ『LinkBuds S』
『LinkBuds S』はどう?『WF-1000XM4』と比較しながら徹底レビュー
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音質や音漏れはどう?SONYの革命的イヤホン『LinkBuds』を徹底レビュー
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LinkBudsとLinkBuds Sの違いを徹底比較
LinkBuds | LinkBuds S | |
型式 | 開放、ダイナミック | 密閉, ダイナミック |
ドライバーユニット | 12mm(リング形状) | 5 mm |
質量 | 約4.1 g x2 | 約4.8 g x2 |
充電方法 | USB充電(ケース使用) | USB充電(ケース使用) |
電池持続時間 | 最大5.5時間 | 最大6時間(NCオン) / 最大9時間(NCオフ) |
電池持続時間(ケース) | 最大12時間 | 最大14時間(NCオン) / 最大21時間(NCオフ) |
対応コーデック | SBC, AAC | SBC, AAC, LDAC |
価格 | 26,400円(税込) | 26,400 円(税込) |
重さは『LinkBuds』が約17%軽くなっていますね。
イヤホン単体のバッテリーは『LinkBuds S』が最大で3.5時間長く、約1.6倍長持ち。
私の使ってみた感覚だと『LinkBuds』の5.5時間は意外とあっというまに無くなります。
2023年月追記
以前までは『LinkBuds』が約3000円安かったのですが、価格改定により二つのイヤホンの定価が同じになりました。
型式の違い(開放型か密閉型か)
LinkBuds:開放型(インナーイヤー型)
LinkBuds S:密閉型(カナル型)
2つのイヤホンはそもそも型式が異なります。
各型式には以下のような特徴があります。
好みに合った型式を選びましょう。
開放型(インナーイヤー型)
ココがポイント
- 音漏れしやすい
- 長時間の装着に向いている
- 軽く抜けの良い音を楽しめる
- 低音は苦手
- 外音が入りやすい
- 耳から外れやすい
開放型は耳の穴の手前に引っかけるタイプです。
昔にiPhoneに付属していたイヤホンがそのタイプですね(AirPods Proは密閉型)
何といっても軽い付け心地で長時間使っても疲れないのが特徴です。
その代わり、音漏れや外れやすいといったデメリットがあります。
カナル式が苦手という方は開放型がオススメです。
密閉型(カナル型)
ココがポイント
- 音漏れしにくい
- 耳が痛くなりやすい
- 解像感の高い音を楽しめる
- 重厚感のある音を楽しめる
- 遮音性が高い
- 耳から外れにくい
AirPods Proなどに使用されている型式です。
耳にグイっと押し込むタイプですね。
密閉型は音漏れがしにくく低音に強いなどのメリットがあります。
一方で耳が痛くなりやすく、蒸れやすいです。
長時間は疲れてしまうという人も少なくありません。
ですが没入感は開放型では味わえないものがあります。
外音取り込みの違い(生の音か再現した音か)
LinkBuds:実際の音そのまま
LinkBuds S:デジタルで再現された音
二つとも外音取り込みが売りですが方式が異なります。
LinkBuds:実際の音そのまま
無印のLinkBudsはイヤホンに穴が開いており、耳道と外空間が直接つながっています。
なので聴こえてくる音は実際の音そのままです。
BGMのように自然なリスニングを楽しめるのが特徴です。
LinkBuds S:デジタルで再現された音
LinkBuds Sはイヤホンのマイクが取り込んだ外音をスピーカーで流すことで再現しています。
かなり自然に再現されていますが、ホワイトノイズが乗っていたりするのでどうしてもデジタル感は残ります。
雑音をカットして人の声だけを聴こえやすくしたり、外音の取り込み具合を増幅させたりできるというデジタルのメリットもあります。
デザインの違い
型式が異なるので、形が全く違います。
LinkBuds Sは耳道に押し込む形状です。
ケースはLinkBudsの方がコンパクト。
ですがその分、充電容量が少なくなっています。
ケース込みで9時間の差は結構大きいですね。
LinkBuds S:最大21時間
LinkBuds:最大12時間
充電はどちらもUSB-Cです。
ペアリング方法も同じですね。
音質の違い
ココがポイント
- 音質重視ならLinkBuds S
- 軽やかなリスニングならLinkBuds
そもそも開放型と密閉型の違いで音質に差が出がちです。
低音をはじめとした全体の音質はLinkBuds Sの方が良いと感じました。
ですがLinkBudsも12mmの大型ドライバーを採用している影響もあってか、思ったほど低音も悪くありません。
少しでも高音質が良い方はLinkBuds Sがおすすめです。
さらに高音質が良い人はWF-1000XM4との比較記事も是非ご覧ください。
『LinkBuds S』はどう?『WF-1000XM4』と比較しながら徹底レビュー
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LinkBudsがおすすめな人
こんな人におすすめ
- 開放感が欲しい人
- 耳に押し込むカナル式が苦手な人
- 自然に外部の音を聞きたい人
- できるだけコンパクトサイズが良い人
良いところ
何といっても開放感が高いので、イヤホンを付けている感じがほとんどしません。
さらに、実際の音が直接聞こえるのでとても自然なリスニングができます。
自分だけBGMが流れているような感覚が良いですね。
悪いところ
バッテリー持ちが良くない
音質よりもバッテリー持ちの悪さが気になります。
最大5.5hなので、一般的な業務時間(8h)ぶっ通しで使うことができません。
思ったより早く無くなるので電池持ちは気になるポイントです。
会話をすると緩んでくる
装着感が軽いので会話をして顎を動かすと少しづつ緩んできます。
ゲームでボイスチャットをしていると外れて落ちることもしばしば。
音漏れに注意が必要
開放型なので音漏れには要注意です。
音量を上げすぎると結構音漏れします。
外音を聞きながらリスニングするイヤホンなので、ほどほどの音量での運用がおすすめです。
音質や音漏れはどう?SONYの革命的イヤホン『LinkBuds』を徹底レビュー
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LinkBuds Sがおすすめな人
こんな人におすすめ
- ノイズキャンセリングと外音取り込みの両方を使い分けたい人
- 優れた外音取り込み機能が欲しい人
- より高音質が良い人
- しっかりと耳に装着できるタイプ(カナル式)が良い人
良いところ
ノイキャン・外音取り込み・音質のバランスが良い万能イヤホンです。
どの機能も欲しいという人はこちらでしょう。
重量も4.8gと軽いのでカナル式なのに軽い装着感なところも良いポイントですね。
悪いところ
全体的に高性能ですがミドルクラス感は否めないです。
LinkBudsとWF-1000XM4の間に位置するモデルなだけあって中途半端ではあります。
高性能を求めるなら、価格が落ち着いてきたWF-1000XM4で良いのでは、とも思ってしまいますね。
『LinkBuds S』はどう?『WF-1000XM4』と比較しながら徹底レビュー
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2つの『LinkBuds』を使った個人的な感想
最後に、様々なシーンで2つを使ってみた感想をご紹介しようと思います。
何かの参考になると嬉しいです。
LinkBuds S
カナル式で装着感は高め。
ですが、同じカナル型でもWF-1000XM4の方が高い装着感でした。
ノイズキャンセリングの性能は高めですが、完全な静寂というわけではありません。
車のエンジン音くらいならかき消してくれます。
ですが私はノイズキャンセリングを重視するので、少し物足りない印象でした。
ながら聴きはかなり自然になりましたが、飽くまで電子音なので多少の不自然さは残ります。
傑出した特徴はありませんが、サイズ・価格・性能のバランスが非常に良いイヤホンだと思いました。
LinkBuds
ハマる人にはハマるイヤホン。
電子音でなく実際の音が聞こえてくるのは安全でとても自然です。
ノイズキャンセリング重視の私でも2台目にとても良いと感じました。
ただし装着感とバッテリーライフが気になります。
外音が自然に聞こえるのでゲームのボイスチャットに最適かと思ったのですが、以下2点が気になりました。
- 会話で顎が動くとイヤホンがずれてくる
- バッテリーが5.5hは家使いするには短すぎる
この2点以外はユニークな良いイヤホンだと思います。
『全くの別物。LinkBudsとLinkBuds Sの違いを詳しく解説』まとめ
両モデルの比較はいかがだったでしょうか?
比べると全く違うモデルだということがわかりますね。
LinkBuds SはLinkBudsの上位モデルというよりも、WF-1000XM4の下位モデルのような印象です。
どちらを買うか迷っている方の参考になれば嬉しいです。
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