とうとう買ってしまいました。
特定小型原付の『glafit NFR-01 Pro』
LUUPで有名な特定小型原付ですが、個人所有している人はまだまだ少なく情報は多くありません。
「実際快適なの?」
「速度は遅くない?」
最近よく聞くようになったので気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私はどうしても使ってみたかったので、今回は人柱になって色々な情報を紹介していこうと思います。
glafit NFR-01 Proとは
自転車とバイクを自由にチェンジできるモビチェンを搭載したGFR-02で有名なglafitの最新モデル
GFR-02は原付一種なのに対してNFR-01 Proは特定小型原動機付自転車(特定原付)となっています。
キャッチコピーは『一生こがない電動サイクル』
全長 | 1300 mm |
全幅 | 560 mm |
全高 | 1080 mm |
車両重量 | 24 kg(バッテリー装着時) |
バッテリー重量 | 4 kg |
電動走行距離 | 定置走行測定:46km JEMPA 規格測定:44km |
モーター定格出力 | 0.5 kW |
最高速度 | 20 km/h |
走行モード | 車道専用(20km/h)・歩道可(6km/h) |
登坂力 | 30% |
最大荷重 | 100kg |
充電時間 | 5時間 |
価格 | 297,000円(税込) |
そもそも、特定小型原動機付自転車(特定原付)とは?
ペダルをこぐ必要が無くフルモーター駆動の「電動サイクル」という新しいジャンルの乗り物です。
身近なところだとLUUPのキックボードも同じジャンル
特定原付は主に以下のようなルールがあります。
自転車レーンを走れたり、「自転車を除く」「軽車両を除く」という表示がついた一方通行の標識がある場所では逆走可能といった特徴があり、まさに原付と自転車の間のようなモビリティですね。
じゃあ原付で良いのでは?
「なんか中途半端だよね」という意見もあると思います。
ですが特定原付の良いところは自転車レーンを走れる気軽さ
原付は車道しか走れず法定速度は時速30kmなので、かなり車に気を使いながら走らなければなりません。
一方で特定原付は自転車レーンを余裕を持って走れますし、自転車と同じく小回りが利きます。
さらにバッテリー駆動なので家で充電ができるのも気軽なポイント
私もモビチェンできるGFR-02と迷ったのですが、時速30kmで車道を走り続けるのは怖いのと、出力が250WしかないのでNFR-01 Proを選びました。
どこに駐車すればいいの?
バイクの駐車スペースは排気量によって変わります。
排気量 | |
50cc以下 | 「自転車」と同じ扱いになり、駐輪場 |
50cc超 | 駐車場 |
電動バイクも、定格出力0.6kW(600W)未満のものは原付(原動機付自転車)と同じ扱いになるため、駐輪場に停めるのが基本となります。
ですが、実際はバイク禁止の駐輪場が多いのが現実です。
さらに、自転車用のタイヤ止めには入らないこともしばしば
なので答えとしてはケースバイケースとなってしまいます。
管理人さんやお店の人などに聞くのが正確だと思いますが、周りの駐車状況を見て判断するしかありません。
実際、家の近所のお店では原付はバイク置き場に置くことになっているのでそこに置かせていただいています。
glafit NFR-01 Proを外観レビュー
一般的なミニベロタイプのようなデザイン
全体的に主張が少なく都会的です。
ロゴがもっと小さければステルス機みたいでさらにかっこよかった
バッテリーは取り外して充電することもできます。
私の家は玄関付近にコンセントが無いので非常にありがたい。
自転車と違ってリアにはブレーキランプ類が標準で搭載されています。
緑のランプも点灯しているので自転車よりも認識されやすく安全性も高くてgood
左手にはウインカーとホーンが付いています。
車と違って曲がってもウインカーは戻らないのが難点
後輪はモーターとディスクブレーキが付いていてメカメカしくてかっこいいですね。
一般的な自転車よりも制動力が高くてコントロール性は高いです。
glafit NFR-01 Proと合わせて購入したアクセサリー
純正アクセサリーやヘルメットもいくつか購入しました。
こちらは別売となります。
一緒に購入した物
- フロントバスケット
- USB充電器
- ヘルメットロックホルダー
- スマートフォンホルダー
- OGK KABUTO ヘルメット LIBERO
普段の足に使うのでバスケットは個人的には必須
色味も本体と同じで悪目立ちしません
スマホホルダーはネジ式でちょっと面倒
サードパーティで十分だと思います。
USB充電器はType-Cも接続できて便利
ヘルメットホルダーはかなり便利
盗難防止というよりかは、置き場に困らなくなる為のアクセサリーとしてありがたいです。
glafit NFR-01 Proを使って感じたこと
購入して70km近く走って感じたglafit NFR-01 Proのメリットとデメリットを紹介していきます。
glafit NFR-01 Proのメリット
500Wのパワフルモーターによる登坂能力は快適の一言
まず乗って感じるのがパワーです。
アクセルレスポンスも非常に良く、グーンっと伸びるように加速します。
500Wという余りあるパワーで坂道もぐんぐん進むのは本当に快適そのもの
かなり急な坂道でも減速せずに進むのでこのパワーは非常にありがたいです。
特定原付の制限出力が定格600Wなので500Wは相当高い部類
私がNFR-01 Proを購入した理由の半分はこの高い出力です。
標準装備でそこそこ高いセキュリティ
車体のロック解除は専用カードか交通系IC、アプリ操作で可能です。
さらに、4G LTE通信搭載で位置追跡が可能なのも強み
ロックを解除しない限り電源が入らず走行不可なので、パッと盗んで走って帰るということはかなり難しいと思います。
ですがアラートなどのが搭載されているわけではないので過信は禁物
デザインがアーバンで良い
悪目立ちしないアーバンなデザインは街乗りにぴったり
気取りすぎずモダンなデザインは結構気に入ってます。
ベージュのカラバリもファッショナブルでgood
購入した理由の残り半分はこのデザインです。
チェーンが無いので服に気を遣わなくていい
チェーン類が一切無いので油汚れなどに過度に気を使う必要が無いのもメリット
チェーン切れなどの物理的故障リスクも低くなっています。
汚れにはあまり気を遣わなくていいのは洋服好きには嬉しいポイントですね。
ハンドルとペダルを折りたためてコンパクト
家に置いておくときや車載時はハンドルとべダルを折りたたんで横幅と高さを抑えることができます。
電動バイクとは思えないほどコンパクトになるのでいざという時便利
狭い玄関などに置いておくときなどにも重宝します。
glafit NFR-01 Proのデメリット
とにかく価格が高すぎる
価格 | 297,000円(税込) |
もう少し安ければさらに良かったと個人的には思います。
とても便利でおしゃれなのですが、競合の価格を考えるとどうしても割高感は否めません。
500Wパワーと4G LTE通信にこの価格差を払えるかどうかは、悩む余地が十分にあります。
現状、盗難補償などが無い(特定小型原付全般)
これはNFR-01 Proに限った話ではありませんが、特定小型原付は新規格の為、補償類のサービスがほとんどありません。
バイクや自転車は盗難保険が多くありますがNFR-01 Proはそうもいかずに困ります。
現状、インフラの整備や一般認知もまだまだなので買うのは時期尚早といった意見は否定できません。
オートクルーズが無く、スロットルを親指で押し込めない
30万円もするのにオートクルーズは非搭載
オートクルーズとは、一定時間スロットルを回したままにすると時速20kmで固定される機能です。
それだけでなく、スロットルが親指で押せる形状になっていないので細かなアクセル&ブレーキがやりにくいのが欠点
オートクルーズは危険性も伴うので不要かな、とも思うのですがスロットルの形状はシンプルにデメリットでしょう。
スピードメーターやバッテリー残量表示が付いていない
小型モニターは搭載されているのに、なぜかスピードメーターとバッテリー残量は非搭載です。
これらを確認するなら、現状はスマホアプリを使うしかありません。
ただしバッテリーは残量が減った時のみ右下に出てきますが、普段は出てこないのでどれくらい減っているかは確認不可
因みにこのどちらも競合のRICHIBIT CITYには搭載されております。
モーター制御もしっかりしているのでスピードメーターくらい搭載できたと思うのですが何か理由があるのでしょうか。
少々厳しい意見ですが、30万円もするモビリティでバッテリー残量も確認できないのは残念でしかないです。
サスペンションがサドルにしか無いので悪路は辛い
前輪や後輪にサスペンションは無くサドルのみ
多少の衝撃は吸収してくれますが、デコボコなアスファルトはかなり振動が伝わります。
お尻よりも、本体のフレームが歪まないか心配
飽くまで舗装された車道が前提なので、悪路走行性は期待しない方が良さそうです。
塗装が弱くて心配
2回ほど使っただけでエッジの塗装が剥がれていました。
見た感じだと、塗膜はかなり薄そう
このようなモビリティはいずれは傷や塗装はげもあるだろうとは覚悟していましたが、あまりに早すぎな気がしますね。
しかも位置的に飛び石などではなく単に塗装の問題なので尚更心配です。
実際、時速20kmって遅い?
これは私が気になっていたので紹介しようと思います。
結論から言うと「大通りだと遅く感じるけど実際はそこそこ速い」です。
車通りの多い道だと、どんどん車に抜かされるので相対的に遅く感じます。
ですが実際にはそこまで遅くなく、自転車などは追い抜くことがほとんど
いわゆるママチャリと呼ばれるシティサイクルを普通にこぐと時速15km、思い切りこぐと24kmくらい出るのでそのちょうど中間といった感じですね。
因みにロードバイクには勿論追いつけません。
glafit NFR-01 Proはそこそこ正確に時速約20kmを維持してくれる
glafit NFR-01 Proは500Wのパワーがあるのでかなりの負荷がかかっても時速18~20kmを維持してくれます。
私の体重に荷物を合わせて70kgくらいでも全然余裕がありそうでした。
また速度制御もなかなか優れていて、坂道などで既に時速20km出ている時はスロットルを回してもモーターは回らないなど、速度超過が起きにくい設計となっています。
実際どれくらいの負荷がかかると速度が低下するのかはわかりませんが、参考になれば嬉しいです。
まとめ:デメリットはあるけど、それをカバーするパワフルな走行性能は本当に便利
サスペンションやモニターが微妙だったりと痒いところに手が届いていない感は否めませんが、それでも500Wのパワフルなモーターやセキュリティ性の高さは普段使いとして非常に有用です。
何かと悪い噂の絶えない特定原付ですが、ルールを守って適切に運用すれば素晴らしい乗り物だと感じました。
glafit NFR-01 Proはその先陣を切って走ってくれているモビリティなのは間違いないでしょう。
時速20kmという制限付きなので、ゆったりと余裕を持っている大人にこそおすすめしたいアイテムです。
高額な出費でしたが、普段の移動手段としてはこの上ない利便性を持っているので上手に活用していきたいと思います。
次以降では合わせて買うべきものなどの紹介をしていきます。