低価格なのにハイレゾ。
しかもハイブリッドドライバーという変態モデル。
SOUNDPEATSのフラッグシップモデル『Opera 05』
相変わらずのコスパの良さにSOUNDPEATS(サウンドピーツ)の技術をありったけ詰め込んだようなモデルです。
今回はそんなOpera 05を詳しくレビューしていきたいと思います。
持ち味が多いので少し長めの記事になっていますが、是非お付き合いいただけると嬉しいです。
この記事をまとめると
- ダイナミックとBA×2基のドライバーによる高音質
- 価格は1万円以下と非常に良いコスパ
- 価格からは考えられないやりすぎな塗装
- 好みが分かれる付け心地
- ノイズキャンセリング性能はそこそこ
- ケースは自立しない
お知らせ
この記事はSOUNDPEATS様に機器提供をしていただき、記事を作成しております。
Opera 05とは?特徴とメリット
Opera 05の特徴とメリット
- ダイナミックとBA×2基のドライバーによる高音質
- 価格は1万円以下と非常に良いコスパ
- 最大33時間のロングバッテリー
- 価格からは考えられない変態的な塗装
- ノイズキャンセリングと外音取り込みを使い分け可能
Opera 05の特徴はかなり多いと思います。
コスパだけでなく、SOUNDPEATS初の3基のドライバー。
バッテリーなどの基本となる部分は勿論、外装等の細かい部分にもこだわりが見られます。
特に優秀な部分を紹介していきましょう。
ダイナミックとBA×2基のドライバーによる高音質
ダイナミックとBA×2搭載なんて久しぶりに聞きました。
ワイヤレスイヤホンでもあるんですね。
私が使っていたものだと、有線イヤホンまで遡ってSONYのXBA-A3が同じく3基のドライバーです。
一概に『ハイブリッドドライバー=高音質』というわけではないのですが、各音域の再生に無理が出にくく豊かな音の再生が可能になります。
また、ダイナミック型とBA(バランスドアーマチュア)型の特徴は一般的に以下のように知られています。
ダイナミック | 低音の再生が得意でパワフル |
バランスドアーマチュア | 音の再現性が高く、中音~高音の再生が得意 |
こう見るとメリットばかりに見えるかもしれません。
ですが『大型化』『高価格化』というデメリットもあります。
因みに、よりカジュアルなモデルの『Opera 03』のBAユニットは1基です。
価格は約1万円と非常に良いコスパ
3基のドライバーを搭載しているのに価格は約1万円。
一体どのような開発をしているのか不思議ですね。
流石SOUNDPEATSといったところでしょう。
最大33時間のロングバッテリー
安心の最大33時間ロングバッテリー
毎日2時間使っても半月以上持続します。
ケースは一般的なイヤホンケースのサイズと同等なのにすごいですね。
価格からは考えられない変態的な塗装
Opera 05の塗装はブラックベースにアクセントカラーがカッパーに近いゴールド。
配色には好みがあると思いますが、パーツごとの塗分けや細かな印刷の手の入りようがすごいです。
イヤホン本体だけでなくケースも粒子感のあるブラックで高品質。
公式によると、11種類の塗装をしているようです。
これほど豊かな塗装で約1万円という価格は少し信じられませんね。
ノイズキャンセリングと外音取り込みを使い分け可能
ノイズキャンセリング(ANC)と外音取り込みもしっかり搭載しています。
ANCの性能については後ほど紹介いたします。
以下の3モードを切り替え可能。
- ノイズキャンセリング(ANC)
- ノーマル
- 外音取り込み
因みにタッチ操作での切り替えは『左イヤホンを2秒長押し』です
Opera 05の外観を見ていきましょう。
では、気になる外観を詳しく見ていきましょう。
別売の専用ケースと合わせて紹介していきます。
セット内容はこのような感じ。
イヤーピースはS/M/Lの3種類が付属しています。
側面には『Design by soundpeats』と印刷されています。
ノズルもしっかり塗装されています。
指が引っ掛かる形状をなので取り出しやすいです。
充電ケース
塗装は粒子感のあるさらさらとした塗装です。
指紋や傷が付きにくそうで良いですね。
ゴールドの部分には指紋がかなり付きます。
ケースにも印刷が
『Hear Your Imagination』と書かれています。
充電はUSB-C
別売のイヤホンケース
オプションでイヤホンケースも用意されています。
心材が入ったしっかりとした素材なので落下などの衝撃はかなり抑えてくれそうです。
カラビナが付いていない点だけ残念。
仕様から見れる特徴
型式 | カナル型 |
ドライバー | BA型ドライバー×2、12mmダイナミックドライバー |
重量(イヤホン片側/総重量) | 約7.2g/約58.6g |
対応コーデック | AAC,SBC,LDAC |
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.3 |
最大再生時間(イヤホン単体) | 最大9時間 |
最大再生時間(ケース含む) | 最大33時間 |
充電時間 | 約1.5時間 |
防水規格 | IPX4 |
価格 | ¥10,080~(Makuake限定価格) |
対応コーデックは相変わらず高音質のLDACまで対応しています。
さらにBluetoothはAirPods Proと同じ5.3なので接続安定性も高いです。
イヤホン単体では9時間のバッテリーにIPX4の防水性能なのでランニングなどでも安心。
仕様を見る限りは弱点は特になさそうな印象ですね。
強いてあげるならコーデックがaptX系に対応していないことぐらいでしょうか。
Androidユーザーにとっては少し勿体ないですね。
音質はどう?AIR3 DELUXE HSとも比較
では音質はどうでしょうか。
簡単に言うと、多少こもりがあるように思いますが広帯域で非常にバランスが取れて高音質だと感じました。
高音も刺さるようなことは無く、クリアな音質です。
流石BA型を搭載しているだけありますね。
一方で低音は思ったほどパワフルさは無く、ズンズンといった響きは弱めに感じました。
ただし、イコライザーで多少改善可能です。
なんにせよ、約1万円でこの音質は十分すぎるほどだと思います。
AIR3 DELUXE HSと比較してどう?
せっかくなので以前にレビューさせていただいたAIR3 DELUXE HSとも比較してみましょう。
結論から言うと別格です。
特に高音域では圧倒的にOpera 05が上回っています。
カナル型ということも相まって没入感もOpera 05が上回っていると感じました。
価格もMakuake限定価格では3000円ほどしか変わらないので、個人的にはOpera 05一択だと感じます。
Opera 05のノイズキャンセリングの強さは?
ノイズキャンセリングについても紹介していきます。
結論から言うと過度な期待は禁物です。
と言っても、カナル型ということもありオープンイヤー型に比べると遮音性は高いです。
ですが、タイピング音も意外と聴こえてくるのでそこまで突出した性能ではないと感じました。
極めて高いANC性能を求めている方は注意が必要ですね。
専用アプリのイコライザーが便利
アプリはSOUNDPEATS製品共通。
アプリはシンプルで使いやすく
特にイコライザーに関しては直感的でわかりやすく音質を調整できます。
Opera 05に関しては、個人的には低音が少し弱く感じたので低音域を上げて使っています。
後は、イヤホン操作のカスタムもできればさらに良いですね。
Opera 05の4つのデメリット
では最後に、Opera 05のデメリットについてもご紹介していきましょう。
欠点は無いのではないのか?と感じますが、気になるポイントはいくつかあります。
装着感は好みが分かれる付け心地
装着感に関しては、個人差があるので私の装着感を元に紹介させていただきます。
Opera 05はカナル型となっていますが、印象としてはオープンイヤーとカナル型の中間のような付け心地でした。
耳の奥にグイっと圧入するよりもライトな付け心地。
カナル型特有の圧入感が好きな人は少し抵抗があるかもしれません。
個人的にはもう少し圧入感が欲しかったという印象です。
ケースが自立しない
ケースが自立しそうでしないです。
特に困ることは無いのですが、個人的には自立する方が良かったかなと思います。
専用ケースが横置き型なので合わせて買うとちょうどいいかもしれませんね。
因みに、ケースカバー付きだと11,000円(税込)となっています。
ノイズキャンセリングに過信は禁物
前述した通り、ANCに過度な期待は禁物です。
最近は異常なほど高性能なANCがありますが、そこまでではなく程よく外音をカットしてくれるといった感じです。
ANC性能重視の人は注意が必要です。
タッチ操作のカスタムはできない
タッチ操作はデフォルトで決まっており、カスタムはできません。
シングルタップで音量調節なので、再生/停止で慣れている人は少し戸惑うかもしれませんね。
アップデートで対応してくれると嬉しいです。
とは言えかなり考えられた操作だと思うので、そこまで使いにくいといったことは無いと思います。
因みに操作方法は以下の通り。
左側タッチパネル | 右側タッチパネル | |
シングルタップ | 音量を下げる | 音量を上げる |
ダブルタップ | 再生/停止・電話を受ける/切る | |
トリプルタップ | 音声認識アシスタント | |
1.5秒長押し | ANC切り替え・着信拒否 | 次の曲・着信拒否 |
『コスパ抜群の変態イヤホン「Opera 05」レビュー』まとめ
性能も外観品質も、どこをとっても価格以上の価値はあるイヤホンだと思います。
「そこまでイヤホンにお金はかけたくないけど、できるだけ高音質が良い」
そんな方におすすめなイヤホンなのではないでしょうか。
興味のある方は是非さらに詳しく見てみてください。