手のイラストに困ってるデザイナー必見です。
コトブキヤから発売されている『ARTIST SUPPORT ITEM ハンドモデル/R -GRAY-』を購入しました。
私は工業デザイナーなので手のスケッチを描くことがあるのですが正直苦手
デザイナーは絵を描くことがメインではないので同じような方は意外と多いのではないでしょうか?
そんな方には是非コトブキヤのハンドモデルをおすすめしたいです。

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『ARTIST SUPPORT ITEM ハンドモデル』とは

image:KOTOBUKIYA

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プラモデルなどで有名なコトブキヤから発売しているハンドモデル
最大のポイントは、限りなく人体と同様の動きをするリアルな可動域です。
さらに、人体で動かない方向には可動しないようロックがかかる構造により、誰でも違和感なくポーズを決めることができます。

ラインナップは以下のようになっています。
右手 | 左手 | |
通常版 | グレー/ホワイト/ペールオレンジ | グレー/ホワイト/ペールオレンジ |
メンズモデル | グレー/ホワイト | - |
※現在メンズモデルはMakuakeでの応援購入は終了しています。
『ARTIST SUPPORT ITEM ハンドモデル/R -GRAY-』開封&外観レビュー
今回私が買ったのは右手のグレー
他にも左手や白色などのバリエーションがあります。
右手は黒い箱ですが、左手は白い箱のようです。
手の甲も内側に巻き込むように可動するようになっています。
手のひらは非常に複雑
逆にこれ以上に複雑な動きができる人間の手ってすごい
指はそれぞれ一方向に曲がるだけでなく左右にも動くようになっています。
複雑な仕組みです。
手首付近のネジを回すことで手首の固さを調節可能
スタンドはアクリル製
単に穴の開いたアクリル板です。
支柱は2パターン付属しています。
縦と横にポージングすることが可能
支柱を差し込む穴は8個あり、8パターンの角度に固定することができます。
何故デザイナーにおすすめなのか
イラストレーターならともかく、なぜデザイナーにおすすめなのか
その理由をご紹介いたします。

カメラ付きタブレットがあれば超短時間でスケッチできる
クオリティが高いおかげで、iPadなどで写真を撮ってスケッチアプリに取り込めば数秒でトレース可能です。
想像で補完などをする必要が無いのがgood
スケッチは手を描くことに時間を割きたくないので、写真を撮ってパッと描いてしまった方がリトライが少なくすみます。
自分の手だと撮影できないアングルがあるので、そういった意味でも非常に有用

本物の手にかなり近い可動域とクオリティでスケッチしやすい

本物の手でも難しいポーズもできる
手を描く際に従来の木製ハンドモデルを使ったこともがある方もいると思います。
私も学生の時は使っていました。
ですが、本物の手とは程遠い関節可動域で再現性はかなり低いです。
一方でコトブキヤハンドモデルは本物の手に近づけるために、あらゆる部分が可動するように作られています。
そのクオリティは従来の物とは比べ物にならずスケッチにするときの解像度がまるで違います。
木製だと想像でレタッチする必要がりますが、コトブキヤハンドモデルならその必要もありません。
工業デザイナー好みのよくできた精緻なプロダクト
非常に入り組んだ複雑な構造をしており、手の美しさとメカニカルな構造美が合わさっています。
物としてのクオリティが非常に高いので、デスクに置いておいてもあまり嫌な気持ちになりません。
単なるサポートアイテムではなく、所有欲のあるサポートアイテムと言ったところでしょうか。
実際の私の使い方
- ポーズを決める
- iPadで写真を撮る
- スケッチアプリでトレースする
実際にどのように活用しているかを紹介します。
と言ってもやり方は非常に簡単で、iPadで写真を撮りスケッチアプリで読み込んでトレースするだけ
パースを強く利かした特徴のあるスケッチとかでない限り、大体のスケッチはこれで対応できます。

サムネイルにもありますが、実際にペンを持った手を描いてみます。
何も考えずにトレースしただけ
とても簡単ですね。
『ARTIST SUPPORT ITEM ハンドモデル/R -GRAY-』の気になるところ

スタンドへの取り付けがいちいちめんどくさい
付属のスタンドには二本の棒を使って固定するのですが、毎回外して取り付けるのが非常にめんどくさいです。
しかも安定性もそこまで高いわけではなく、ポーズによっては頼りないのが難点
個人的には専用のハンドモデル専用アタッチメントを使った工夫は必須だと思います。

手首は上下にしか可動しない
手首は軸が一つなので上下にしか可動せず、回転や左右には動きません。
付属品のみだとポーズがかなり制限されるので専用アタッチメントを使って工夫する必要があります。
こちらも別の記事で紹介しているので興味のある方は是非。
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手の把持力は強くない

image:KOTOBUKIYA
手に何かを持たせて固定するのが理想的ですが、把持する力は全然強くありません。
iPhone Pro Maxのような重量のあるスマホは全く固定できなさそうです。
公式の参考写真にもあるように、ボールペンくらいの重量であれば手から落ちずに固定することが可能
何かを持たせてイラストを描こうとしている方は注意が必要です。
ヒンジが緩んだら修理になる?
これは少し気になる程度の話ですが、複雑な構造をしているので各関節のヒンジが緩んだら自分で締めなおすのは難しそう
ずっと使ううちに緩んでくるのではないかと少し心配ではあります。
まとめ:スケッチやイラストを描く人は持っていて損はしない
ハンドモデルとしては少し高額ですが、普段から手のイラストなどを描く人は持っておいて損のないアイテムでしょう。
ただ生産数がかなり少なく、右手のグレーなどの人気モデルはずっと品切れ中なので欲しい方は早めに買っておく方が良いかもしれません。
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