ズームレンズをあまり使わなくなってしまいました。
最初のレンズを何にしようか悩んでいる方、意外と多いのではないでしょうか。
便利なズームが良いのか、明るくて小回りの利く単焦点か・・
悩むポイントは多くあります。
ですが、私のおすすめは『単焦点レンズ』です。
1本目にズームレンズを買った私が、その理由を紹介していこうと思います。
1本目をズームレンズにした理由
ズームレンズを買った理由
・幅広い撮影ができる
・明るさは2.8あれば十分
・一本目はズームが良いと思い込んでいた
まず、私が最初にズームレンズを買った理由を簡単に紹介します。
因みに購入したレンズはSIGMA 24-70mm F2.8 DGDN Art
最大の理由は「幅広い焦点距離で撮影できる」から。
一番よくある理由だと思います。
24-70mmは広角~中望遠域をカバーできる焦点距離です。
望遠を使う予定は無かったので、ぴったりのレンズだろうと考えました。
そして明るさはF2.8
屋外は勿論、室内でも耐えれる明るさです。
実際、最初このレンズだけ使っていたのですが、予想通りどんなシーンでもそつなくこなす万能レンズでした。
ズームレンズをあまり使わなくなった4つの理由
使わなくなった理由
・大きい&重い
・撮影の気が散る
・レンズ内にホコリが入ってしまう
・単焦点に比べると明るさと画質が劣る
大きい&重い
使っていると毒のようにじわじわと効いてきます。
これは当然と言えば当然ですが、結構つらいです。
マイクロフォーサーズを使っていたので、小型軽量が当たり前になってしまっていたのもあります。
首や肩から下げて歩いていると、すぐに邪魔だと感じるようになってきました。
今では目的が無い限り単焦点レンズを使っています。
暗いズームレンズという手もある
例えば、28-70mm F3.5-5.6 OSSのようなF値の大きい小型ズームレンズを使うという手もあります。
ですが室内でもよく使うので、これ以上暗いレンズは汎用性の面で好みではありません。
F5.6などは、少し暗くなると途端に使いづらくなります。
ただし、暗いレンズはボケ感が少ない特徴があります。
せっかくのミラーレスなので、おすすめは明るいレンズです。
撮影の気が散る
「何mmで撮るのが良いのか・・」がループします。
動画や写真を撮影している時に何mmで撮るのが最適なのかがわからなくなってきます。
1つの撮影にあまり時間を割きたくない僕としては、それがストレスでした。
ですが単焦点レンズなら「その焦点距離の中でいかに良く撮るか」というシンプルな思考で撮影ができます。
頭がスッキリすると撮影が楽しくなってきます。
ズームレンズは焦点距離の特性や写り方を熟知した時に真価を発揮するレンズだと感じます。
「今日はこういう写真を撮ろう」という明確なイメージがあるときにズームレンズはとても便利です。
隙間からホコリが入ってしまう
これは実際に起こってしまったので注意が必要です。
詳しくはこちら記事
ズームレンズは物理的に伸びるという構造上、必ず隙間が生まれます。
それは避けられないので、ホコリの侵入を完全に防ぐことは不可能だそう。
インナーズームを使えば解決ですが、そもそも数が少なく大きい物が多いです。
単焦点なら入らない、というわけではない
では単焦点はホコリは入らないのかというと、そんなことはありません。
ソニーのレンズをメンテナンスしてもらったときに聞いた話なのですが
「ズームレンズよりかは格段に入りにくいが、パーツの隙間から侵入することはある」
とのこと。
短期間で埃が入ってしったので、使うのに気を使うようになりました。
使用数ヶ月で埃が・・カスタマーサポートに連絡してみた話・前編『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art』
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単焦点に比べると明るさと画質が劣る
単焦点レンズは専用の光学設計が可能です。
例えば35mmなら35mmにのみ最適化された設計をすることができるのです。
さらにズームレンズよりもシンプルな構成なので、光を多く取り入れられる大口径なレンズを贅沢に使うことで明るくできます。
単焦点レンズのボケ感と解像感はズームでは中々味わえません。
一度味わってしまうと、その差に気づいてしまうので満足できなくなってきます。
ポイント
単焦点に比べてズームは周辺減光や歪み、逆光耐性など多くの面で劣る場合が多いです。
1本目は単焦点レンズが良い3つの理由
ココがポイント
・撮影を楽しめる&練習になる
・高画質を気軽に実感できる
・小型軽量は本当に重要
撮影を楽しめる&練習になる
焦点距離を気にせずに寄ったり離れたりして工夫をしながら撮影を楽しめます。
今でも、撮っていて楽しいのは単焦点レンズです。
そして単焦点に慣れると、画角感が掴めてきます。
画角感が掴めてきたときに2本目としてズームレンズは良い選択だと思います。
高画質を気軽に実感できる
単焦点は高画質で簡単にボケます。
ですので、適当でもそれっぽい写真が撮れてしまいます。
F1.4などの超明るいレンズのボケ感は、F2.8などのレンズではどう頑張っても出せません。
小型軽量は本当に重要
ズームレンズに比べて小さいので気軽に持ち運べます。
大きくて重いことが原因で次第に持ち運ばなくなってしまったので小型軽量は大正義です。
気軽に持ち運べるかどうかはかなり大切です。
まずは、スマホのように常に持ち歩いても苦にならないレンズを付けたいですね。
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オススメの単焦点レンズ(Eマウント)
では最後におすすめの単焦点レンズを紹介していきましょう。
私のオススメは万能な標準域単焦点
やはり標準域をお勧めしたいです。
その理由は『万能性』
標準域はスナップ、物撮り、風景、集合写真、ポートレート等、何にでも使えます。
標準域を使い込んでいるうちに『もう少し広角が良いな』『もっと圧縮効果を生みたいな』といった感覚が生まれてきます。
その時に買い足すのがおすすめです。
小型軽量なら
F1.8と明るくコンパクト
操作系は最低限ですが、寄れる単焦点として人気のあるレンズです。
F2.5なので気持ち暗めですが、その分コンパクトさは圧倒的です。
それだけでなく、絞りリングやフォーカス切り替えスイッチが付いているので操作感も高い物となっています。
この辺りは流石Gレンズですね。
一つ前に紹介したレンズと同時期に出たコンパクト単焦点です。
50mmは人の目に最も近い焦点距離です。
なので違和感のない自然な撮影ができるのが特徴ですね。
個人的には35mmの次に好きな焦点距離です。
超ロングセラーモデル。
ツァイスならではの高いコントラストで抜けの良い絵作りができます。
さらにアルミ製外装は品質が高く、とても所有欲の満たされるレンズとなっています。
あまり寄れないのが欠点ですね。
性能重視なら
一番使っているレンズ
このブログの写真もほぼこのレンズです。
圧倒的ボケ感と高画質で文句のつけどころのないレンズです。
フォーカスブリージングが大きいので動画はそこそこですが、スチルでは最高の選択肢です。
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ツァイスの大人気レンズです。
CFは「close focus」の略。
かなり寄ることができるのが特徴です。
さらに流線形のおしゃれなデザインが非常に素敵なレンズとなっています。
他と少し違ったレンズならこれでしょう。
比較的新しいレンズで、F1.2という化け物級の明るさを持っています。
全長の割にはフィルター径が72mmなので少しでっぷりした感じはありますが、画質に関しては文句のつけどころのないレンズ。
50mmという使いやすい焦点距離なので、最初から本気で撮りたい人にはおすすめできるレンズです。
【おまけ】次に欲しいレンズ
NOKTON 50mm F1.2 Aspherical
次の欲しいのはこれ
フォクトレンダーの50mmF1.2。
フォクトレンダーはオールドレンズのような柔らかさが特徴。
マニュアルフォーカスの分、F1.2という半端ない明るさでも小型軽量を実現しています。
MFに抵抗が無い人にとったら非常に良い選択肢だと思います。
現在持っているレンズ
今持っているレンズはこんな感じ。
ほぼ単焦点ですね。
20mm~200mmをカバーしきったので、あとは単焦点を買い足していこうと思っています。
単焦点レンズ
ズームレンズ
FE 70-200mm F2.8 GM OSS II(納品待ち)
オールドレンズ
Pentax M42 Super Takumar 55mm F1.8
CONTAX Carl Zeiss SonnarT* 85mm F2.8
『カメラ初心者の最初のレンズは単焦点がいい3つの理由』まとめ
単焦点の魅力は伝わったでしょうか?
まずは単焦点で、常に持ち運んで楽しむのが大切だと思います。
ですが、スポーツや動物のような寄れない動き物を撮るときはズームレンズの方が有利です。
最終的には被写体に合わせて使い分けるのが良いのではないでしょうか。
望遠域が欲しければ『単焦点+RX1000M7』のような組み合わせもいいかも。
最良の組み合わせが見つかると良いですね。
この記事が何かの参考になれば嬉しいです。