高額なことで有名なCFexpress type-A
一番安い80GBモデルでも30,000円以上します。
そんなtype-AがPERGEARから発売したことでついに10,000円台から購入できるようになりました。
ですが気になるのは「本当にちゃんと使えるのかどうか」
そこでこの記事ではPERGEAR CFexpress type-Aを実測しながら詳しく検証していこうと思います。
この記事はPergear-Japan様より商品提供していただき作成しております。
PERGEARとは
PERGEARはGodox やZhiyun、 TTArtisanなどカメラユーザーなら知っているメーカーの製品の正規代理店。
ZHIYUNなんかはジンバルで非常に有名なのでビビッとくる方も多いのではないでしょうか。
Pergear CFexpress type-A
今回紹介するPergear CFexpress type-Aは80GB/260GB/520GB/1TBの4種類のラインナップがあります。
それぞれ価格は以下の通り
80GB | 260GB | 520GB | 1TB |
¥14,420 | ¥27,300 | ¥50,999 | ¥72,999 |
CFexpress type-Aを1万円台で購入できるのはSONYユーザーにとってはあまりに朗報なのではないでしょうか。
因みに今回紹介するのは260GB
CFexpressはなんで高価なの?
CFexpressはSDカードと異なる規格を採用しており、ほとんどSSDのような物です。
SDカードじゃなくてSSDと考えると、高価なのもうなずけますよね。
Pergear CFexpress type-Aの性能・他社比較
PERGEAR | SONY | ProGrade Digital | |
容量 | 260GB | 160GB | 160GB |
最大書き込み速度 | 880MB/秒 | 700MB/秒 | 700MB/秒 |
最大読み取り速度 | 900MB/秒 | 800MB/秒 | 800MB/秒 |
最低持続書込速度 | 400MB/秒 | 400MB/秒 | 400MB/秒 |
定価 | ¥27,300 | ¥60,500 | ¥38,000 |
なんともすごい結果になりましたね。
読み書きの速度は上がっており、容量は100GB多いのにも関わらず価格は最安です。
Pergear CFexpress type-Aを詳しく見ていきます
パッケージはかなりパンチが効いていて前衛的
なぜか木目調で、しかもパッケージに直接印刷といった見たことのない風貌をしています。
中身は専用のクッション材で保護されておりしっかりしているので、外箱は木目調をやめて紙のスリーブなどの方が良い気がしますね・・・
ビルドクオリティは中々良い感じです。
前面と背面のパネルは恐らくアルミ製
放熱性に優れているので、熱を持つCFexpress type-Aの素材としては良い選択なのではないでしょうか
カードリーダーのクオリティはさらに高いです。
根本以外は全てヘアライン加工のアルミ板で覆われており高級感があります。
根元のマーブル模様の部分もゴム風塗装でチープさを感じさせない作りになっています。
側面がCFexpress type-Aスロット
底面にSDカードスロットがあります。
USB-CをUSB-Aに変換するアダプタが取り付けられているのでいざという時に便利です。
Pergear CFexpress type-Aを実測!スチルや動画はどう?
SDカードで大切なのは実測値だけでなく実際に撮影できるかどうか
4つの方法で試していきましょう
- PCでのスピードチェック
- PC読み込みにかかる時間と速度チェック
- 非圧縮RAW+JPEGの連写テスト
- 長時間の動画撮影
PCで読み書きのスピードチェック
スピードテストの定番『CrystalDiskMark 8』を使用して速度をチェックしていきましょう。
USB-Aのアダプタも付属しているので、両方の端子で検証していきます。
まずはUSB-Aでつないだ場合から。
USB-Aで接続した場合は、カタログスペックの半分くらいしか速度が出ませんでした。
とは言え、一般的なSDカードに比べると十分高速。
では次はUSB-Cでつないだ速度を見ていきます。
サイズは1GiBと64GiBで検証します。
きました。
読み込み(Read)に関してはカタログスペックの最大900MB/秒を超えています。
書き込み(Write)最大880MB/秒も間違いなさそうです。
CrystalDiskMark 8の最大検証サイズの64GiBでも十分な結果が得られました。
基本的にはカメラからの書き込みがメインなのでこれだけ出れば十分だと思います。
安物SSDなどでは検証サイズを上げるとびっくりするくらい性能劣化が起こることがありますが、PERGEAR CFexpress type-Aは問題なさそうです。
PCに読み込んだ時にかかった時間から速度をチェック
ファイルサイズ | 20GB |
掛かった時間 | 52.57秒 |
実効平均読み取り速度 | 380MB/秒 |
20GB分の適当なデータをPCへコピーしたところ、平均すると380MB/秒となりました。
条件によって結果は変わってくると思いますが十分な速度だと思います。
非圧縮RAW+JPEGの連写テスト
では、連写テストをしていきます。
私の使っているカメラはα7SⅢと低画素機なので、検証としては少し甘くてすみません。
使用カメラ | α7SⅢ |
ファイル形式 | RAW+JPEG |
RAW記録方式 | 非圧縮 |
JPEG画質 | エクストラファイン |
JPEG画像サイズ | 12M |
結果は以下の通り。
バッファ詰まりまでの時間 | バッファ詰まりまでの撮影枚数 | |
Pergear CFexpress type-A | 180秒以上 | 1000枚以上 |
他社製SDXCカード | 6.4秒 | 約30枚 |
SDXCカードだと6秒強でバッファ詰まりを起こして連写ができなくなりました。
一方でPergear CFexpress type-Aでは3分以上連写を続けてもバッファ詰まりは発生せずに、終わりが見えなかったので停止いたしました。
また、1000枚以上撮影した後もタイムラグ無しで保存されていたので恐らくまだまだ撮影可能かと思われます。
長時間の動画撮影
次に動画撮影です。
しっかり長回ししても問題ないか見ていきましょう。
記録方式 | XAVC S-I 4K |
フレームレート | 60p |
記録設定 | 200M 4:2:2 10bit |
プロキシー記録方式 | XAVC HS HD |
撮影時間 | 1時間 |
かなり負荷のかかる記録設定で1時間の長回しを行いましたが、カードとカメラが熱くなるだけで全く問題なく撮影できました。
カードへの書き込みも問題ないでしょう。
カードはどれくらい熱くなる?
動画の長回しやPCへの書き出しをした後は熱くなります。
ですが、他の物と比較して特別熱いわけではなく正常な範囲だと思います。
アルミ部分が特に熱を持っており、取り出した直後はかなり熱いのですがすぐに冷却されます。
かなり効率よく放熱してくれているのではないでしょうか。
ごめんなさい
実際に使ってみた率直な感想
検証したり実際に使ってみたりしましたがそれといった弱点も見当たらず、非常に良い選択肢だと感じました。
動画もスチルも満足に使うことができるでしょう。
懸念点があるとすれば信頼性についてでしょうか。
防水性やNANDフラッシュメモリについての記載が無いので推測もできません。
260GBに予備で80GBを購入しても40,000円と少しなので、スペアを持っておくのもありかもしれませんね。
耐久性については今は不明
PERGEAR CFexpress type-Aを手にしてからまだ日が浅いので、耐久性については不明です。
他社製では高耐久を謳っているカードもありますが、PERGEAR製のカードはそこについては特に触れられていません。
落下や水気には気を付けた方が良いかもしれませんね。
また、使用中の不具合の発生なども含め長期使用検証していこうと思います。
5年間の長期保証で寿命が尽きても交換してくれる
PERGEAR CFexpress type-Aは5年間の長期保証をしてくれます。
5年以内であれば寿命であっても交換してくれるようです。
今までメモリーカードが故障した経験は無いのですが、これなら安心して使えそうですね。
まとめ:性能は十分、メインでもサブでも活躍できるカード
SONYユーザーの財布を苦しめたCFexpress type-Aの未来が少し明るくなりました。
性能も十分すぎるくらいなのでコストパフォーマンスが良いという言葉で片づけるには少々勿体ない気もします。
SDカードのようにとはいきませんが、少し気楽に買える選択肢が増えたことは大きいですね。
『PERGEAR CFexpress type-A』の良いところ
- スチルも映像も快適に撮影できる性能
- 価格がとにかく安い
- 5年長期保証で安心
- アルミによる高い放熱性
『PERGEAR CFexpress type-A』の微妙なところ
- パッケージがあまりに奇妙
- 信頼性について不明な部分が残る
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